辛い!腸のトラブル~急な下痢や腹痛【過敏性腸症候群】の改善
便秘・下痢やストレスなどがきっかけで起こる過敏性腸症候群など、便通異常は辛いもの。ただの下痢や腹痛で片づけてあきらめないで、日常生活の工夫で改善しましょう。 ほおっておくと大きな病気につながることもあります。過敏性腸症候群の解消改善方法。
過敏性腸症候群の治療②
過敏性腸症候群の治療①でおこなった生活習慣の改善や食事療法で症状の改善が見られない時は、薬物治療や心理療法が行われることもあります。
薬物治療ではまず、「消化管運動調整薬」(トランコロン、セレキノン、ガスモチン、ナウゼリンなどの腸の異常な運動を抑える薬)や「腸内細菌調整薬」を用いてお腹の調子を整えます。
腸内細菌調整剤は例えば乳酸菌製剤などで、腸内の善玉菌を増やして下痢、便秘が改善される効果が期待できます。
便秘型や混合型の過敏性腸症候群の人の場合は下剤が追加されることもあります。
また、ストレスが大きく影響している場合は、「抗不安剤」や「抗うつ剤」が用いられることがあります。
それでも症状の改善が見られない場合は、心療内科などで「心理療法(カウンセリング)」を受けることもあります。
自分でできるストレスを和らげる考え方の工夫
ストレスによっていったん過敏性腸症候群を発症してしまうと、"またお腹の調子が悪くなるかも。。。。"と不安になりそれがさらなるストレスとなって悪循環となってしまいます。
この心理的な悪循環を断ち切るためには、"トイレにいつでも行くことができる"環境を作るなどして、できるだけ不安を解消しましょう。
そのうち"慣れれば何とかなる" というように、ストレスを和らげる考え方ができるようになってくれば症状が起こりにくくなります。
過敏性腸症候群の治療①
過敏性腸症候群を改善するために大切なことは規則正しい生活と食生活です。
特に食生活は大切で、腸の働きに良い食品を多く摂ることが大事になってきます。
過敏性腸症候群の治療ではまず、食生活の改善をおこないます。
過敏性腸症候群の食事療法のポイント
ストレスを感じるような食事療法はかえって逆効果になるため、まずは腸の働きに良いものを積極的に摂り、控えた方がよいものを避けるようにします。◎腸の働きに良いもの
・乳酸菌食品
・食物繊維
乳酸菌食品は、腸内細菌のバランスを整え、腸の働きを正常に近づけます。
ヨーグルトなら毎日200ml程度を摂るのが効果的です。
便秘型と混合型の過敏性腸症候群のタイプは、便秘解消のために食物繊維も多くとるようにしましょう。
×控えた方がよいもの
・脂質
・香辛料
・アルコール
消化しにくい脂質、腸を刺激する香辛料やアルコールは、とりすぎないように気をつけましょう。
完璧に守ろうとするとかえってその意識がストレスとなり症状が悪化してしまうこともありますので、無理せず、できる範囲で行うことが大切です。
過敏性腸症候群の判断
過敏性腸症候群に該当する便通異常などの自覚症状がある場合に受診する医療機関は消化器内科です。
消化器内科では、過敏性腸症候群の基本的な判断基準として「RomeⅢ(ローマスリー)判断基準」を使って過敏性腸症候群の判断を行います。
※「RomeⅢ(ローマスリー)の過敏性腸症候群の判断基準」
お腹の痛みや不快感が最近3ヶ月のうちで1ヶ月で3回以上ある
さらに
・排便によって症状はおさまる
・排便頻度が変わってくる
・便の性状が変わってくる
これらの3項目のうち2項目以上に当てはまる
こういった判断を基に過敏性腸症候群であるかどうか診断されます。
けれど、一概に下痢や便秘は朝食を抜いたりするなどの生活習慣によって変わってきますし、大腸がんやポリープなどそのほかの重大な病気からこういった症状がおこる場合もあります。
そのため病院ではRomeⅢの判断基準に加えて、問診などで
「発熱や全身に倦怠感があるかどうか」
「この半年以内に体重の著しい減少があったか」などを確認します。
さらに、便に血液が混じっていないかを調べる「便潜血反応検査」や、貧血や炎症が起きていないかを調べる血液検査なども行います。
一連の問診や検査で異常が見つかった場合は、大腸がん、潰瘍性大腸炎、甲状腺やすい臓の病気などが疑われるのでさらに詳しく検査を行うことになります。
RomeⅢの診断基準にあてはまり、問診や検査で他の異常が見つからなかった場合は、過敏性腸症候群の判断がされます。